Classici giapponesi con furigana
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おうごんかめん
黄金仮面
江戸川 乱歩
Leggi 黄金仮面 (おうごんかめん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 143.357 caratteri · 287 schermate
僕はそれを口にするのも恐ろしい程です。無論、僕にもまだ真相がはっきり分ってはいないのですが」
明智は真から恐ろし相に、謎の様なことを云った。
「というと、何だかあなたは、昨夜の犯人を御存知の様ですな」
署長は明智の難解な言葉を、てれ隠しと邪推して、なおも皮肉をやめなかった。
「昨夜の犯人とおっしゃると、お嬢さんの下手人のことですか」
「云うまでもありません」
鈍感な署長は、明智の質問の奥に隠された意味には無感覚で、肯いた。
「多分、存じています。多分という意味は、……波越君、昨夜からの捜索の結果は?」
「皆無だ。君自身が犯人でないとすれば」
「そうでしょう。では、僕は、ハッキリと申上げることが出来ます。この犯人は、数日来私の目ざしていた人物です」
「明智さん、それは誰です。その男の名前を云って下さらんか」
とうとう、侯爵がイライラして口を出した。
「イヤ、侯爵、その前に、あなたにとってお嬢さんの御死亡と、殆ど同じ位重大な問題があります。私は、一刻も早くそれを確めたいのです」
「というのは、アア、若しや君は、……」
「エエ、国宝にも比すべき、御蒐集の美術品です。大使御訪問の折も折、どうしてこうも、様々の兇事が重なり合って突発したのでしょうか。