Classici giapponesi con furigana
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くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
Leggi 黒田如水 (くろだじょすい) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.639 caratteri · 325 schermate
第二次出征のこのたびは、初めからの方針として、備前にかかる予定だった。備前の浮田直家こそは、今、毛利の前衛をなしている最大な防塁だからである。
が、今は――一転、まず足もとの異端から征服しなければ危地に陥る。秀吉は官兵衛のすすめに従って、急遽、書写山に本営を移し、そこの寺院から指令していた。
情報は敵に伝わるに迅い。
紀伊、淡路の辺に、機を窺っていた毛利の水軍は、百余艘の兵船に、兵数千を載せて、そのときもう沿海を襲撃していた。
「ひきうけます。殿には、正面の敵へおかかり下さい」
官兵衛は、母里太兵衛、竹森新次郎、栗山善助などの股肱に兵四、五百をひきつれて、上陸して来る毛利勢に当り、これに手痛い損害を与えた上、敵将の梶原景辰と明石元和を降して、立ち帰って来た。
「官兵衛、堪忍せい」
そのとき秀吉がいった。怪しんで、何を左様に詫びられますかと訊ねると、例の開け放しなことばで、
「いや、自分はよく口ぐせに、お汝を称めるとき、口舌の雄とか、三寸不爛の剣を持つ謀士だとか、軽々しくいっていたが、先頃、上月城を攻撃の折といい、このたびの武勇といい、決して御辺は口だけのいわゆる策士謀士でないことがよく分った。