Classici giapponesi con furigana
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くろだじょすい
黒田如水
吉川 英治
Leggi 黒田如水 (くろだじょすい) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 163.639 caratteri · 325 schermate
と、再三願い出たが、どうしても信長の許すところとならなかった。秀吉もまた、このことだけは、余り熱心にならなかった。なぜならば、いまや随所に、大小の旧地方豪族を取潰している最中だった。殊に、小寺政職の一たんの離反は余りにも悪質であり、これに家名の再興をゆるしてはと、政治的にもおもしろからずと考えられたからである。
しかしなお旧恩を思う官兵衛は、氏職たちを離さなかった。わがうけた采邑の一部を割いてこれを禄し、以後、黒田家の客分として、礼遇も落とさず、その子孫を世々養ってゆくこと、官兵衛一代だけでなく、明治維新の時にまで及んでいる。
その年、彼は更にまた一万石を加えられ、山崎の一城をも附せられた。官兵衛はさっそく、老父の宗円をその方に住まわせた。宗円もよろこんで、これで初めて、余生の家を得た気がするといった。
同時に、このときを記念して、彼は、黒田家を象徴する軍旗と馬簾などを新たに制定した。旗幟の印には、永楽通宝を黒地に白く抜き出した。また従来の家紋は、橘であったが、それも更えて、藤巴とした。
山崎城内の神前で、軍旗祭の執り行われた日、秀吉はわざわざ出向いて来て、