후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
併し勿論のこと日本の人民戦線運動と労協とが一つのものであるということはないのだから、こうした批評が適正なものでないのは知れたことで、結局、もし本気になって人民戦線に反感を持つものがいるとしたら、それは他ならぬ日本ファシズムにみずから左袒する者といわねばならぬ。
いずれにしても人民戦線という呼び声は喧しい。駅頭で売っているパンフレットにも二三これを取り扱ったものがある。例えば黒木某氏の書いたパンフレットによると「人民戦線という政治思想の行動を現わす言葉も、新作流行歌の如き魅力を以てせまりつつある」という。「この魔力にしてやられたのがスペインであって、文字通り地上の地獄となり、人類の歴史に泥を塗りつつある」のだそうである。之を読むとスペインの内乱は人民戦線の連中が起こしたことで叛乱軍の叛乱から始まったことでは、更々ないかのようだ。こういう調子で行けば、労働者のストライキも資本家が起こしたことにもなるが、それでいいのか。デマゴギーもここまで来れば愛嬌があるが、処が案外こういう物のいい表わし方が、二流新聞などでは通用するのである。内容のない感傷的な口調で物をいい出す人間を吾々人民は常に警戒しなければならぬ。