후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
23 書物六題
一 書物の私的擅有
そしてこの注文づきで評論家を抱えることはさっきのような評論家の生活事情から云って、今はまことに易々たるものなのだ。
(一九三六)
23 書物六題
一 書物の私的擅有
かつて、多少私が知っているある富豪が有っている本を一部見たいと思って、貴下の文庫の之々の本を見せて頂きたいと思うが、貴宅に参上して簡単に閲読させては呉れまいかと申し出た。元来押しつけがましい申し出ではあるのだが、しかし相手の富豪が一応学徒という資格を有っている以上、市民の風習としては押しつけがましくても、学問の公共性からいって多少とも寛恕されることだと思っての申し出でだったのである。
その豪富青年学者は早速返事を呉れた。その本は相憎く自分の手許にはなく私が知り得ないようなある他の場所に保管してあるからお見せすることは出来ぬ、ということである。それから、世間で自分の手許にあると思っているらしい文庫のことについて、今後も自分をわずらわしては呉れぬように、というような意味を遠まわしににおわしているのである。
しかし私はこの返事を受け取って反覆読み直しながら、ただならぬ気持ちがわき上るのを禁じ得なかった。