후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
8 日本ファシズムの発育
一
国民はやっと水平面に降り立ったという気持ちで、一応ホッとしながら、併しこの水平面が実は斜面だということを、身体のどこかが本能的に感知するものだから、軍部がどんなに粛軍しようと、外見上、政党の云い分が通って、多少、自由主義との妥協が見えて来たと云われても、依然として心身明朗たるを得ないわけだ。
国民から見て、最近政情の陰晴常ならず見えるのは、全く、この斜面に水平面というレッテルを貼ろうとする支配者当局者の手際の無理さ加減に由来するのである。軍部対政党の対立の社会的意味を認識することは、時節柄大事だが、この対立を理論上過信することは、今日の政界情勢をして、いろいろ不可解な相貌を帯びさせて了うことになるのである。
(一九三六)
8 日本ファシズムの発育
一
一九三六年の年頭に際して、私は一九三六年度思想界の展望というものを書いたことがある。本年は左翼の思想界も落ちついて地道な展開をするだろうし、右翼の思想運動も遙かに中和的な形態で進行するだろうというようなことを述べたのである。ところがまもなく二・二六事件が突発して、この予想の半分は完全に裏をかかれたのであった。