후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
四
――かくて岩波臭という一つの好みが、芸術や哲学や社会科学や自然科学の内にさえ発生しているわけなのである。
文化財として価値があれば、それは真実を持つことだから、思想として愚劣であることなどはあり得ない、と云うかも知れないが、そうではないのだ。なぜというに、ここで文化財と評価されるものは、既成文化をそのまま標準化した際の文化財のことで、無条件に、既成のブルジョア文化の力一杯の精華に他ならぬからだ。学究的実力もあり文化的気品もあるに拘らず、一種思想上の卑俗感を与えるのはこれだ。
阿部次郎(及び安倍能成)を二代目漱石文化の代表者だとすれば、和辻哲郎教授は寧ろ約二代目半の代表者である。前に云ったように谷川徹三氏を三代目とすればだ。処で例えば雑誌『思想』などは、漱石=岩波文化の長処と短処を、最も要領よく現わしているだろう。次郎氏が最近「新思潮」的活動をしなくなったのは、現代の漱石文化が、すでに二代目と三代目との間へ来ているせいだろう。或いは「ケーベル」文化(?)が邪魔をしているのかも知れないが。
四
こうした漱石=岩波文化が、今日の学芸文芸の世界に於けるアカデミーの標準と、可なり一致していることは、不思議ではない。