후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
いやこの舎監然たる親切振りは独り映画の風紀検閲やダンスホールの場合には限らない。警視庁はレヴュー弾圧令を度々下しているのである。その詳細な穿った弾圧規則は、ここでは一寸書くのに気が引ける程の気のまわし方であるが、念のため一例を挙げれば「殊更腰を部分的に前後左右に振る所作を為さざること」など、傑作ではないだろうか、と思う。当局の嗜好の堂に入ったことがうかがわれて興味のあることだ。つまりお里が知れるという次第である。
だがこうした純然たるジェスチュアや服装について気を病むのも、決して単に風紀問題としてではないのである。風紀が舎監風にとや角云われる時は、要するに一方それ程風紀が頽廃した時であるが、その時期は又、他方からすると、そういう風に風紀をやかましく云って見せる或る政治上・思想上・の必要のある時なのである。風紀検閲を勿体振るのは、思想的に圧倒された人間がいて、それがまぶしさの照れかくしに道徳振りで対手をおどしつけようという心理からだ。だから当局のこの親切振りは全く姑が花嫁に対するおためごかしの親切と同じものなのだ。民衆が有難く拝聴する義務のある所以ではないか。