일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

さてもう一つのタイプのリアリストは、現実の糞の上に坐り込んでしまおうと決心する処の部類だ。彼は無限の愛情という礼式を持っている。見境のない愛情である。時々喧嘩をしても大いに愛情を儀礼とする。彼は現実に対して極めて善良であり、気むずかしい顔などはしない。つまり深刻な表情はしないのである。深刻な表情をしないということが、彼のポーズである。もっともそういうタイプに限って使う言葉は身勝手な方言が多くて、世間に対してあまり親切ではないのだが。――とに角このタイプのリアリストは、社会の一切を一元的に見たがるのである。一元的に見れば見れるということが、彼等の身上だ。

日本の現状は最も深刻な対立におかれている。そういうことは庶民の生活の内に極めて簡単明瞭な矛盾となって現われている。民衆はこれをよく知っている。そういう階級対立は日本の社会の根本的な事実だ。そしてそれがいや応なしに社会の条件を動かして行きつつある。伝統精神だって何だってこの条件の下におかれているのだ。伝統を単に保守派と改革派というような対比から見ることは、日本では不充分この上もないので、日本の社会そのものの特有な基本的二重性(それが封建制と資本制と社会主義との国際的なカテゴリーによって明らかになるのだ)を離れては、日本の伝統の理解は全く無意味になる。