일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

実は今日に於ける漱石文化のエージェントの一つは、岩波書店の存在なのだ。岩波書店が漱石自身と如何に深い関係があるかは、誰でも知っているが、私の指摘したい点は、岩波書店による出版物の一般的な特色が、正に現在に於ける漱石文化を、如実に物語っている、という点なのである。――そこで言葉は少し妙になるが、岩波出版活動が進歩的か、反動的かということになると、一寸答えるに困るかも知れない。勿論岩波書店の本は大体に於て、政治的意識及び文化的意識をつき合わせて見て、決して反動的とは云えない。寧ろ進歩的なのだ。では社会に於ける進歩性というものだけを主な標準にして見て岩波出版物の品質を充分理解出来るかというと、又決してそうではないのだ。岩波出版物のねらっている点は、所謂進歩的であるか所謂反動的であるかではなくて、それより先に、文化一般という抽象物についてその水準が如何に高いか、ということにあるのだ。

岩波書店がマルクス主義にぞくする名著を出版するとすれば、それはマルクス主義思想の真実という資格を買ったのではなくて、その文化財としての価値を買うからに過ぎぬ。如何に愚劣な思想内容のものでも、文化的な威容さえ持てば(例えば学殖・学界常識・既成文化圏内の文化的好み・文化的テクニックの発達・等)一つの文化財として尊重される。