후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
に基いて生じた。マルクス主義思想の退潮なるものは、思想的装飾のモードとしてのマルクス主義が流行らなくなったということで、実はその裏面から云えば、この思想がそれだけ日常化し常識化したことに他ならぬ。その証拠には、軽薄な文化人達によると、マルクス主義はすでに「常識」で、もう飽き飽きしたと云うのである。
処がよく考えて見ると、マルクス主義思想のこの常識化も、実はまだ本当の常識化ではないのだ。真の常識は、常識であるという理由を以て、無視される筈はない。少なくとも之を自分の常識になったと考えている人間にとっては常識になっていないのだ。マルクス主義の根柢をなす哲学は近代的唯物論以外の何物でもないが、この人間達はこの近代的唯物論によって物を考えて行く代りに、何かの文化的虚栄心を以て逆にこの唯物論を考えて行こうとする。それを用いるためではなしに却って単に夫をながめるためにあるような、思想も常識も、あったものではない。之は常識となったのではなくて、文化の一意匠となったに過ぎない。常識を発展させ展開させるべき使命をもつ文化人が少なくとも日本の中間層的インテリ達が、博大な民衆の常識となるべきものを、インテリの思考のファッションの一種の意匠にして了った。