일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

之は単純な意味での読者から云えば、多分に贅沢なことだし、又不経済なことだ。併しこうした不経済、贅沢が案外思考上の助けになることを見落してはならぬ。つまり不断のポケット・モニーが要るということであり、そういう意味で経済的に億劫でないことが必要なのだ。

読むだけならば早く読んで古本屋に売れば、まず定価の四五割以内で読書が出来るわけだ。人から借りても相当用は足りる。そういう読書には思った程金はかからぬものだ。一月に普通の社会人が読める頁数には制限があるものだ。死んだ土田杏村は一日平均百頁の本を読んだと云っているが、日本の本にして三千頁は三百頁の本約十冊に当り、平均一冊一円五十銭として、一カ月十五円にしかならない。之はそう大して経済的負担ではあるまい。社交上の一種の飾りとして読んでおく場合は、今の経済学の範囲外だ。そういう生活の余裕のあるそして馬鹿げた場合は別だ。併し多少研究的な「読書」の場合には、実際に読む以上に、買わねばならぬ。純然たる研究の場合だけではない。所謂教養のためや修養のための読書の場合でも、いつの間にか之に似た事情が発生する。

かくて本を読むことと本を所有することとは別なことであると共に、非常にデリケートな精神生理上の関係があることだということを強調したい。