후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
だがそれより大切な点は、該紙の所謂「自由主義」にあるのである。日本の現在までの新聞は何と云っても、官辺や軍部に対して自由主義の建前を取って来た。単に政治上の一綱領としての自由主義のことばかりでなく、それよりも寧ろ政治や支配現象に対する批判的な態度としての自由主義が、この際意義を持っているのだが、それが日本の新聞の一つの誇るべき伝統だったと云ってよい。勿論現代の新聞をこういう伝統の下にばかり理解することは、途方もない間違いで、今日の日本の新聞は批判や言論などはどうでもよくて、ひたすらニュースと末梢的センセーショナリズムとの追求に汲々としていることは誰しも認めていることだが、併しそれにも拘らず、矢張り多少とも批判的な自由主義で以て貫かれているという、古川に水の絶えぬ基調があることを忘れてはなるまい。吾々はそういうことは頭から当然のこととしているから、批判力の欠乏ばかりが気になって、批判力の常識的な発露に気をとめないまでのことだ。デマゴギー政府の宣伝御用新聞と較べて見れば、この点卒直に認めねばならぬだろう。それであればこそ今日、世間では新聞の衰え行く批判力にいまだに未練を持っているのだ。