일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

ことが判る。言論が言論である限り夫は自由だが、併し言論がイデオロギー活動である限り、夫はいつも不自由なのだ。という意味は(他の場合でもそうなのだが)言論は単に無条件に機械的に自由であったり、又不自由であったりするのではなくて、一定の与えられた客観的な条件に照して、それが自由であるか不自由であるかが初めて正当に問題にされ得るのである。丁度ある特定の与えられた主張や思想に就いて初めて真理と虚偽との区別があり得るのであって、之を離れたただの「真理」やただの虚偽が実際問題としてはナンセンスであることと之は少しも異らない。

だから言論の自由という問題はいつも実際問題としてしか意味がないのであって、之を何かアプリオリなトランセンデンタルな一般的な論拠から論じようとすれば、議論の結果は必ず滑稽なユートピアになって了うか、それでなければシニカルな無力無抵抗主義に陥るほかはないだろう。

さて、一切の言論は歴史的に決められた社会的常識から出発する。社会的常識というのはその社会の物質的根柢に基くイデオロギーの平均値に他ならないが、之から出発する言論なるものは仮にそれが出発以後、この社会的常識の水準を越え、或いは逸脱し或いは此の社会的常識の一種の否定になる時でさえ、この社会的常識の地盤である社会の物質的根柢によって制限されている