일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

なる程、不安は物質の状態のことではなくて意識の状態だ。切なる生理的要求も肉体的感覚としてはまだ不安ではないので、夫が心配や期待や忍耐や絶望やという意識の緊張や無理な弛緩の不快さになって、初めて不安というものだろう。そして夫が一旦意識の状態だとすると、個人銘々の意識があてどもなく逍い歩くということも、又は行きづまって動けなくなったということも、もう動かないことに決めて了ったということも、どれも不安にぞくするものではあろう。個人々々だけに就いては確かにそうだ。だがこの個々人の心の動揺は、個々人をある程度まで組織的に集めて見ると、夫に共通な物的な日常現実の利害関係自身をその内に発見するのであって、この利害関係がこの動揺の波を検波して、一定の大きな波の合成を必然的に齎すのである。支配者は恰もこの合成波の振幅を恐れて、夫を人心の不安動揺と呼んでいるに他ならない。之は寧ろ彼等自身の不安なのだ。不安が単に個人の意識のものである限り、夫は他でもない自分自身で潰れるものの機構のことにしか過ぎないので、そんな不安は、現下の不安としてはもはや相手にされる資格を持っていないものなのである。