후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
すると陸軍軍部にとって林首相は何を意味しているのであるか。一体、陸軍軍部とは何か。陸軍主脳部と青年将校達との関係はどうなのか。それと新及び旧陸相を通じての内閣との関係は何であるのか。
宇垣大将の組閣失敗の後を受けた林内閣の成立が、国民を多少面喰らわせたことは見逃せない事実である。特に林内閣の組閣方針の過程に就いて、国民は何と判断してよいか今だに気迷っているように見受けられる。最初陸軍首脳部が宇垣絶対反対を称えた理由については、今日に至ってもその真相は判明していない。政党は議会に於いて、この真相を糾明しようとも云っているが、それがどういう意味を有つことになるかも、吾々にはハッキリしない。当時、世界は、宇垣大将が政党に接近しすぎていて軍全般の革新的な動きを抑える作用をするというので、軍部の反対を買ったのだと考えた。ところが軍部が極めて曖昧に私語的に表現する処によると、大将は某革新的事件の主脳部だったから、それが粛軍中の軍部にとって同大将を肯んじ難い所以だという(但し反対に宇垣では急進的な部内がおさまらぬから困るという理由もあげてあったが)。世間は勿論軍部のこの種の表明を信用しなかった。