일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶっきょうじんせいとくほん

仏教人生読本

岡本 かの子

岡本 かの子의 仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,886자 · 246화면

아오조라 문고

そうなると維摩以上に人間が出来ている人物でなくてはなりません。それはそうでしょう。家庭の苦労に難んでいる人に独身者の慰めはあまり力になりません。好意を感ずるだけであります。その苦労より以上の苦労をした人の一言こそ、得難き薬になるのであります。

そういうわけで十大弟子は自らその資格なしと知って、見舞いの使者を辞退しました。仕方がないので釈尊は文殊菩薩というのを呼び出して、これに使者を命じます。この文殊菩薩というのは実在の人物ではありません。智慧を人間に仕立てて舞台に引出して来た人物です。よくお経はこういうやり方をします。精神的のものに形を与え実在人物と並べて平気で一つ舞台に立たせるのです。それで仏教は迷信だとか、架空な事をいうとか非難されますが、叙述の舞台上の形そのままを信ずるのではありません。その形が含んでいる内容の意味を汲んで取るのです。そういう戯曲的の表現手段ではダンテの神曲でも、ゲーテのファウストでもみな同じことです。現代のバーナード・ショウのものでもよく観察すれば、この象徴手段が採り入れられてあります。一つの便利な文学的の手法です。

智慧の権化である文殊菩薩は、さすがに自信があるものかこれを引受けて出かけます。