일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぶっきょうじんせいとくほん

仏教人生読本

岡本 かの子

岡本 かの子의 仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,886자 · 246화면

아오조라 문고

自分も、この上もない智慧を開いて円満無欠な人格に到達し、人も同じくその幸福にあらしめようと願う心であります。

そんな遠方なものを望んで、今日只今の、この苦しみ、この涙があるのかと不思議がられる方があるかも知れません。そうです、あるのです。事情や形は、さまざまに変っていても、その苦しみ、その涙が、真面目なものである限り、その底には、きっと、「菩提心」が蠢いているのです。

良心というものは時代によって変り、周囲の情勢によって変ることもあります。自分の肉体の貞操を売っても、夫へ心の貞操を捧げるのを良しと認めた封建時代の女性の良心は、もう今日の女性の良心ではありません。しかし「菩提心」は、時代により情勢によって変るものではありません。人間がある限り、その中に在ってその発展の方向を示し、これを浄化推進して行く羅針盤兼、白血球であります。

白血球というものは、悪い黴菌が潜入するとき血液内に待受けていて喰い殺す役目を勤める肉体の保護者です。私たちはそれが居るとは知らずに、血液を浄化されています。私たちは菩提心ありとは知らずに、心の清純を保たされています。

もし良心が時代時代において、道徳維持の適応性を持って来たとしたなら、その良心をしてそうあらしめたものは、その底にある「菩提心」