후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
岡本 かの子의 仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,886자 · 246화면
例えば天動説のようなものであります。昔は地球がじっとしていて、天体が動くとするのが正解としていたのを、天文学の発達によって、天体も動くが地球も動くというのが正解となって来たので、前の正解がたちまち誤解となったようなものであります――もっとも近頃の新科学では、計り方の土台の置き方で、どっちとも言えるということになって来たようですが、まだ常識知識にはなっていませんから、一応、上のように述べて置きます――。もし、これを人間の上の例に取れば、一人の青年があって、郷里にいるときはとてもぐずであった。それで郷里の人がその青年をぐずぐずと呼んでいたのは正解であります。ところがその青年が東京に出てから、持ち前の性質のよいところを出して精励恪勤の紳士になりました。こうなったとき、もう前の郷里のぐずの名は誤解であります。より真理なるものが出たので前の正解、たちまち誤解に変ったわけです。
消極的誤解の特色は、誰が見てもまたどこにもそれ以上の真理はないと思ったものが、後に、より真理なものが出て来たので、前のものが初めて誤解と判る点にあります。つまり不可抗力的誤解です。ところが積極的誤解となると、手を尽すか探すかすれば、正解に達し得られるものをいい加減にして置くか、感情に左右されて軽忽に実情を覆う誤解であります。