후리가나로 읽는 일본 고전
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ぶっきょうじんせいとくほん
仏教人生読本
岡本 かの子
岡本 かの子의 仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 124,886자 · 246화면
欲望を整頓し心を端然と正して一途に自分の方向に行かなければならないことはもちろんでしょう。私が今さら、ここで筆を執って書くのもおかしいくらいあたりまえな事でしょう。ですが、このあたりまえな事をあたりまえに行ってゆくことがその実いかにむずかしいかを多くの人は知らないのではありませんか。
かの鎌倉時代の禅宗の高僧、道元禅師という大知識が、すでに至高の修業を積まれた上、三年の間支那へ留学されました。その時代の支那は前代の唐時代よりやや衰えたとはいえ仏教隆盛国として、我国から時々留学を志して渡支致しました。禅師もその一人として如何に稀有な奇抜な卓説を持ち帰られるかと人々は待ち構えていたものです。しかるに、当の禅師にありましては却って淡々として答えられました。曰く「眼横鼻直」。
これを直訳しますと、「人間の顔の眼は横につき鼻は竪についている」というのです。これを意訳しますと、「世の中の本当のことはあたりまえということだ。自分は修業に修業を重ねて結局そのことを本当に知って来た」と禅師は答えられました。私も曾てこういう事をしみじみありがたく痛感したことがありまして、次に書くような歌を詠んだことがあります。