후리가나로 읽는 일본 고전
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
国枝 史郎의 剣侠受難(けんきょうじゅなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,479자 · 394화면
悪党だって出る筈だあね。それにさ、悪党という奴は、本来はひどく善人なんだからな。三尺たけえ木の上で、首をさらす覚悟して、おおっぴらに仕事をするんだからなあ。ところがおめえ善人とくると……まあまあそいつあどうでもいい。つまりなんだ、善人という奴は、引っ立て役に悪人を使い、尊敬されながら悪いことをする。……だからよ、だからよ、おれとしては悪党の方へ味方するなあ」ホイいけねえと感づいた。これじゃどうしたって岡っ引にゃア見えねえ、そこでうんと厳粛になり、「勘弁できねえ、くくし上げる! とこう元来ならいうところだが、おれは大変忙しい。四谷へゆくのだ、追い込んでな。で、目こぼしというのじゃアねえが、きょうのところは見のがしてやる。が、面は覚えて置く、見やがれ今度悪いことをしたら、容赦はしねえ、あげっちまう。おれはな、エーと、早引の忠……うんにゃ、神田の忠六だ。それはそうとオイ駕籠屋、ちょうどいいところへやって来た。おれを乗っけろ、四谷まで」
「へえへえこれは有難いことで」駕籠屋喜んで両手をこすり、「親分さんのお供なら、唐天竺へでも参ります。さあさあどうぞお乗んなすって」