후리가나로 읽는 일본 고전
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けんきょうじゅなん
剣侠受難
国枝 史郎
国枝 史郎의 剣侠受難(けんきょうじゅなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,479자 · 394화면
チッ、チッ、チッとなき声がする。とまた一羽やって来たらしい。二羽の小鳥の影がうつった。ふッと二羽が一緒になった。くちばしとくちばしが合わさった。だがすぐパッと消えてしまった。どこかへ飛んで行ったのだろう。かすかにゆれている立ち木の枝、それが障子にうつっている。
「いや、だがしかし浮世には、突発的のものはございませんよ」不意に三郎兵衛がいいだした。
「で、われわれが参りましたのも、突発的ではございません。順々に順を追ったあげく、参るべくして参りましたので。そこでひとつゆっくりと、ご談合することに致しましょう。が、内容は非常に簡単、二本の巻軸! ただこれだけで」
ジロリと将右衛門を見やったが、薄っ気味の悪い眼つきであった。「将右衛門殿、将右衛門殿。あの二本の巻軸へな、数行の隠語が現われましてござるよ」持っていた扇をサラサラとひらくと、パタパタと胸をあおぎ出した。あつくもないのにいや味な事をする。「お話し致そう、それまでの経路を」パチッと今度は扇をとじ、膝の上へ突っ立てた。それから話し出したものである。
空井戸の中?
皮肉をまじえた能弁をもって、柴田三郎兵衛話し出した。