후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
それも兄貴、あの時に、あの能登守という奴が、打つ気で覘いをつけたんなら、兄貴の身体でも、俺らの身体でも微塵になって飛ぶはずのところを、ワザと提灯だけを打って落したのが皮肉じゃねえか。あんまり癪にさわるから、その後、なんとかあの能登守に、いたずらをしかけて溜飲を下げてやらなくちゃあ、七兵衛はいざ知らず、がんりきの沽券が下るからと、いろいろ苦心はしてみたけれど、どうも兄貴の前だが、やっぱりあの屋敷には豪勢強い犬がいる、それでうっかり近寄れねえでいたところへ、急にあの能登守がお役替えで江戸詰ということになったと聞いて、手の中の珠を取られたように思った。ところが今夜という今夜、ほんとうに思いがけなく、思う存分にその仕返しができたことを思うと、天道様がまだこちとらをお見捨てなさらねえのだ。俺らは甲州から持ち越した溜飲が、初めてグッとさがったんで、嬉しくてたまらねえ。と言って、ひとりよがりをここへ並べて、永く兄貴に擽ってえ思いをさせるのも罪な話だから、うちあけてしまうが、実は俺らが今ここへ連れて来た女というのは別じゃあねえ、甲府にあって一問題おこした例の、能登守の大切の大切のお部屋様なんだ」