후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
七
「ここの屋敷内には、女が三人いて男が二人」
神尾は謎のようなことを言いました。
それに返答もせずに竜之助は、酒を飲んでいました。
「やれやれ、月が出たそうな」
なるほど、木の間から月の光が洩れて、庭へ射し込んで来るようであります。団扇を鳴らしながら立って柱へ片手を置き、退屈そうに、
「いい風が来る」
月の上る方を見ていた神尾主膳が、急に何か思いついたように坐りかけて、
「机氏、机氏、ちと思いついたことがある、耳寄りな話」
と言って机竜之助の耳のあたりへ面をさしつけて、何事をか囁いて笑い、
「さあ、これから直ぐに出かけよう」
「よろしい」
何を思いついたのか、二人はその場で話がきまったらしく、主膳の方は急にそわそわと焦き立ちました。
七
それから暫くたつと、吉原の引手茶屋の相模屋というのへ二挺の駕籠が着いて、駕籠から出た時に、
「これはお珍らしい、神尾の御前」
と相模屋の内儀が驚くのを、
「神尾ではない、内密内密」
と抑えて先に通ったのは、やはり神尾主膳でありました。
それにひきつづいて机竜之助が、手さぐりにして駕籠を出ようとすると、神尾は自分の眼を指さしながら、
「ここが悪い、手を引いてやってくれ」