후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
六
「思い切りのよいのに感心する、我々は西洋の学問と技術はエライと思うけれど、頭までそうする気にはなれぬ」
と言って南条は、この時はじめてらしく駒井甚三郎の刈り分けた仏蘭西式の頭髪をながめました。
「ひと思いにこうしてしまった、洋式の蓮生坊かな」
甚三郎は静かに、艶やかな髪の毛の分け目を額際から左へ撫でました。
「でも髷を切り落す時は、多少は心細い思いがしたろうな」
「なんの……」
「そうだ、駒井君」
南条はこの時になって、一つの要件を思い当ったらしく、
「君は一人で洋行するそうだけれど、君の周囲に当然起るべきさまざまの故障について、善後の処置が講じてあるのか。一身を避ければ、万事が納まるものと考えているわけでもなかろう」
六
南条と別れた宇津木兵馬は、王子の扇屋へ帰って来ました。扇屋の一間には、さきほどから兵馬の帰りを待ち兼ねている人があります。
いったん尼の姿をしていたお君は、ここへ来ては、やはり艶やかな髪の毛を片はずしに結うて、綸子の着物を着ていました。兵馬は刀をとってその前に坐り、
「まだお寝みにはなりませんでしたか」
「お前様のお帰りを待っておりました」
「それほどに御執心ゆえ、よいお返事を聞かせてお上げ申したいが……」