후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠5(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,120자 · 516화면
九
それは暴風雨があってから五日目のことで、誰がなんと言っても留まらず、山を下って行く、その後ろ姿がいかにも哀れであります。
九
それとほぼ時は同じですけれども、ところは全然違った中仙道の碓氷峠の頂上から、少しく東へ降ったところの陣場ヶ原の上で、真夜中に焚火を囲んでいる三人の男がありました。
一昨夜の暴風雨で吹き倒されたらしい山毛欅の幹へ、腰を卸しているものは、南条力であります。この人は曾て甲府の牢に囚われていて、破獄を企てつつ宇津木兵馬を助け出した奇異なる浪士であります。
その南条力と向き合って、これは枯草の上に両脚を投げ出しているのは、いつもこの男と影の形に添うように、離れたことのない五十嵐甲子雄であります。甲府の牢以来、この二人が離れんとして離るる能わざるの形で終始していることは敢て不思議ではありませんが、その二人の側に控えて、いっぱしのつもりで同じ焚火を囲んでいるもう一人が碌でもない者であることは不思議です。碌でもないと言っては当人も納まるまいが、この慨世憂国の二人の志士を前にしては、甚だ碌でもないというよりほかはない、例のがんりきの百蔵であります。