후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(一)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 231,525자 · 463화면
日観のような人間に出あうと、あれまで行けるかどうかが自分で疑われて来るのである。元々、自分の剣というものは、師について、法則的な修行を受けたものでないだけに、彼には、自分の力がどの程度のものか、自分ではよく分っていなかった。
それに、日観は、
(強すぎる、もうすこし、弱くなるがよい)
といった。
あの言葉なども、武蔵には、どうもまだよく呑みこめないのだ。兵法者である以上、強いということは、絶対の優越であるべきであるのに、なぜ、それらが欠点になるのか。
待てよ、あの猫背の老僧が、何をいうか、それも疑問だ。こっちを若年者と見て、真理でもないことを、真らしく説いて、煙に巻いて帰してやったなどと、後で笑っているという手もないとは限らない――
(書なども、読むがいいか悪いか知れたものではない)
武蔵は、近ごろになって、時々それを考える。どうもあの姫路城の一室で三年間も書を読んだ後の自分というものは、前とちがって、何かにつけ、物事を理で解こうとする癖がついているようだ。自己の理智をとおして頷けることでないと、心から承認することが出来ない人間になっている。剣のことばかりでなく、社会の観方、人間の観方、すべてが一変していることは慥かである。