후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 春泥・三の酉(しゅんでい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,075자 · 173화면
三
あくる日、かれは、いわれた通りの飛白の筒っぽ、天竺木綿の兵児帯……勿論それに汚れくさった手拭を下げることをかれは忘れなかった……という昨日とはまるで違った拵えで再びその茶屋の門に立った。百人近くあつまった志願者のなかへかれも加えられた。――やがてそのなかゝら抜かれた二十五人のうちの一人に入ったと知ったときのかれの喜びはどんなだったろう……
その日からすぐかれは稽古に入った。わたされたかれの役は「戦争」の場に出る総出の支那兵だった。
毎日いさんで芝居へかよった。
大枚十六銭ずつの日給をかれはもらった。
三
倭一座のその興行は大当りに当った。――たゞに当ったばかりでなく、その一ト興行によって、「書生芝居」というものが東京の劇壇にはッきりした存在を……ゆるぎのない根ざしをもつことになった。役者としてよりも興行師としての手腕をより多くもつ倭は、その機を外さず、すぐまたかぶせて二の矢を継いだ。今度は前とまるで眼さきの変った探偵芝居をやった。――そのとき二十五人のその臨時雇のうちからさらに篩って五人だけ見習生に取立てた。――その筆頭がかれだった。
偏えにそれはかれの如才なさのたまものだった。