후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 春泥・三の酉(しゅんでい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,075자 · 173화면
五
――ということは、また、同時にそれを、その遺言を、そうまで師匠がどうしてそんな大切にかけるのか? どうしてそう強情を張りつゞけたのか? どうしてそう意地を立てぬいたのか? ――もっとそれより解せないのは汐見と小倉と自分とでもって帰った骨を何としても親たちの手にわたさない……飽くまで押えて渡さなかった。……そのいりわけがどうしても田代に分らなかった。――げんに名古屋の客さきでも、根掘り葉掘りそれを訊かれ、返事が出来ずこと/″\くこまったのである……
「…………」
だまって小倉は墓のまえをはなれた。――代ってまた三浦がそのまえにすゝんだ。
「しかし……俺もしかし若宮の墓の心配をしようとは思わなかった。」
やがてまた由良は寂しくわらっていった。――どこかで落葉を焚いている煙が、浅い春を、しずかにうす/\とあたりに立迷った。
五
……五重の塔の下まで五人は引っ返した。そこで、小倉、三浦、田代の三人は体よく由良とわかれた。――由良は吉沢をつれて待たせてあった自動車に乗った。
そのまゝ、三人は、上野の方へは逆の、広い墓地のなかをなおあるきつゞけた。
「いゝのかい、こんなところへ来て?」