일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しゅんでい

春泥・三の酉

久保田 万太郎

久保田 万太郎의 春泥・三の酉(しゅんでい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,075자 · 173화면

아오조라 문고

五

」

「といって買いに。――さきから買いに来るってことも。……一体あの人のどこに眼をつけたんだろう、さきじゃァ?」

「ふん?」

三浦はわざと鼻でわらった。

「芸は勿論、柄からいったって、あの人。……どこをどうしたって、あの人、喜劇に向く人じゃァない。――われ/\『矢の倉』のうちのものゝなかで誰よりも一番そのほうの資格のなかった人だとあたしァ思っている。」

「………」

「それはあれだけの人だ。――あれだけの技倆をもった人だ。――だから喜劇へ行けば行ったでまたそれだけのことはしたに違いない。――したには違いなかったろうが……」

五

「そんな役者じゃァねえ。」

と、三浦は、じゃけんにそれを遮った。

「そんな役者?」

「そんな潰しのきく役者じゃァねえ。」

かぶせてまた三浦はいった。

「けど、それは……」

田代は肯えない顔をした。

「買冠っていたんだ。――お前ばかりじゃァねえ、みんな買冠っていたんだ、あの男を。――決してあの男、うめえ役者でもなければ上手な役者でもなかったんだ。」

「でも、しかし……」

「喜劇が出来るの出来ないの、そんなどころの沙汰じゃァねえんだ。――どだい、そんな、――はじめッからそんな技倆のある役者じゃァなかったんだ。