후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 春泥・三の酉(しゅんでい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,075자 · 173화면
七
――かれは沸った鉄瓶の湯を湯呑についでうまそうに一ト口飲んだ……
「唯今……」
そこへ正太郎が外から入って来た。「あ、起きたんですか、お父さん?」
「うん。」
「直ったんですか、もう?」
「直った。」
「大丈夫なんですか、ほんとに?」
「大丈夫だ、ほんとに。」
マントを脱ぎながら懸念そうに立った正太郎からかれは眼をそらした。――人こそ知らね、そらしたそのかれの眼にキラリとそのとき泪が光った……
七
間もなく長火鉢のそばにチャブ台がひろげられ、おますが西崎を手伝わせ、そのうえにならべる夕食のしな/″\を広蓋にのせて運んで来た。――とも/″\、かれも、茶箪笥をあけて箸箱を出したり、鉄瓶を下ろして茶を焙じる仕度をしたりした。
「あ、そいつ。――入らねえんだ、其奴……」
いつものように、おますは、最後に自分も火鉢のまえにすわって、はる/″\嘗て大阪の贔負からとゞけてよこした錫のちろりを銅壺のなかへしずめようとした。――それをみると狼狽てゝかれは……いそいでかれは押留めた……
「…………?」ふいにそういわれておますはかれの顔をみた。「どうしてゞす?」
「飲まねえんだ。――飲まねえんだ、俺ァ……」