후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
――ふと、胸の中で、一人娘のお麗の顔と、十郎左の顔とを、並べてみたりした。
「――年といえば、熊本から来た修蔵めと、何歳の違いもないに」
と、思った。
また、ある夜のつれづれに、堀部老人から十郎左の身の上話を聞いたことも手伝っていた。何でも、十郎左は、十四歳の時に堀部老人の推挙で、内匠頭の小姓に上ったのが奉公の初めで、浪士のうちの多数は、軽輩でも、二代、三代の重恩をうけているが、十郎左などは、君家には、極めて、御恩の浅い方で、復讐に加盟しなくとも、誰も、誹る者はないくらいな位置であった。それが、江戸へ出ては、前原伊助などと共に、町人姿になり、吉良家の内部へ出入りして、一番至極な役目とされていた密偵の役目を完全に果したというのである。
その、密偵の仕事のうちでも、最も、探り得なかったのは、吉良上野介の寝室の位置だった。
討入を決するまでに、どれほど、それを知ることに、同志の者が、苦心したか、想像のほかだった。――それを、最後に、突きとめて、味方に、
「よし」
と、最後の準備をさせたのも、十郎左の殊勲だと聞いているし、その夜、堀部安兵衛と裏門にまわって、得意の槍をふるって駈け入った武者振りやあの討入の騒動の中で、吉良家の飼人をとらえて、蝋燭に灯をともさせた落着きぶりも、十郎左の性格そのものだと聞いている。