후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
十四
与右衛門は簑笠のまま、渓流のふちへ崩れ落ちた石を一箇一箇、上の小道へ上げ始めた。
福原主水も、その意を怪しんで、
「どうするのだ、この暴風雨の中で」
「これを見ては、休んでいるわけにはゆかぬ。たとえ石の一つでも、今からやればそれだけ違う」
「ウム、わしも行って来る」
福原主水も、開墾役所の馬をひっぱり出して、暴風雨の中を、それへ乗ってどこかへ飛ばして行った。
狩り出されて来た百人程の者が、協力して、第二の山崩れを防いだ。大溜池の決潰も事なく済んだ。
僧衣の人足と、鞭を持った奉行との必死は、翌日の仕事からまるで血みどろになった。二人の意念は、この大事業の完成が近づくと共に白熱化して、まったく土と汗とに同化してしまった鬼そのものに見えてきた。
十四
一昨年あたりの事は夢のようにしか考えられない。
御月山の小屋の窓から眺めてみるがいい。今――そこには何もかも忘れて欣んでいるかのような明るい顔が二つ並んで、飽かずに、視野を楽しんでいた。
お珠と与右衛門の父娘である。
五月の晴れ澄んだ空よりも、地はもっともっと青いではないか。五所川原の宿場などは、青田の中に浮いているようなものだ。