일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やぎゅうつきかげしょう

柳生月影抄 名作短編集(二)

吉川 英治

吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면

아오조라 문고

久濶

治部殿にはまた何ぞ、一徹に我を固持しておらるるのではないか」

刑部の低くて太い声には、憂いがふくんでいた。――三成の為に、若年から刎頸を誓っている友の為に。

久濶

彦右衛門は額ずいて、

「――実は今日も、御子息の隼人、同道のつもりでございましたが、お察しの通り、治部におかれましても、少々、存念がござりまして、それに就き、この佐和山の近くを御通行は、またとない折、親しゅうお目にかかって、お話しいたしたい儀もある由にござりますゆえ、長途のおつかれもある砌り、何とも恐れ入りまするが、曲げて御来駕あるようにと、主人よりの口上にござりまする」

「わしに……佐和山まで来てくれとか」

「はっ」

彦右衛門は、簾ごしに、じっと刑部の顔いろを見ていた。――この人を、どうあっても、一度は主人の居城まで連れてゆかなければ君命を辱める事にでもなろうように。

「ふむ……」

容易には、刑部は頷かないのである、家康と三成との関係――またすでに垂井まで来ている自分が、行軍を止めて、佐和山城へ立ち寄ったという事が、上杉攻めの発向に日を急いでいる他の諸侯へ響いたら、どんな嫌疑をうけるか――そういう事も無論考えずにはいられない筈である。