일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やぎゅうつきかげしょう

柳生月影抄 名作短編集(二)

吉川 英治

吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면

아오조라 문고

二

二

近年は、その真田伊賀守の家臣で、佐久間修理という名が、百姓たちの怨嗟の的だった。修理は、号を象山といい、学者で、砲術家で、経世家だと聞えている。一頃は、目付役兼検見方として、千曲川を改修し、山には檜を植林し、低地には、林檎苗を奨励した。又、温泉の利用だの、火薬の製法だの、葡萄酒の作り方などをも、才学にまかせて試みた。それはいいが、定例の助郷のほかに、毎日、植林その他、無給仕事に、お助けと称して一家の働き手を徴発される百姓たちは、食えない上に、食えなくなった。

その佐久間象山が、やっと、藩命で京坂の方へ、派遣されたので、百姓たちは、疫病神でも追ったように、

「佐久間ばらい」

といって、祝ったくらいだったが、間もなく、その象山の献策とかで、藩の松代では、大砲だの小銃、弾薬、科学器械などを、金もないのに買いこんで、毎日、千曲川では、調練兵が、どかん、どかん、ぶっ放していた。

当然、その金は、百姓の上へ、税となってかかって来た。百姓たちは、四斤砲一発、いくらという値を知ってから、どかあん、という音を聞くと、自分たちの膏血がぶッぱなされるように、気がひけた。