후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
十二
「おれは来ねえが、そのうちに、二百十日が襲るぞっ、覚えておけっ」
十二
安太郎の見えない日から、工事場の人数が目立って減った。
「十川村とその近村の者は、一人も来ねえが?」
と、来ている者にも、動揺があらわれた。
秘密裡に廻状がまわってゆくらしく、日ごとに人員は減るばかりだった。夜になれば、空は赤く村々を焦がした。
当然――これに対して五所川原代官所が、与右衛門の役所と協力して、処置にあたるのがほんとだが、その代官は、大溜池の竣工をながめても、欣ぶ色のなかった人物である。
「安太郎の仕業だな、気の小さい奴っ」
父がそう唸いているのを見て、お珠は、自分の身の置き場のないような気がした。
しかし――一人になってもおれはこの冬までに最後の工事を仕遂げると与右衛門は云うのだった。
ひと頃の十分の一にも人手は減ったが、ふしぎな事には、その一屯の人数には、何の動揺も見えないのみでなく、かえって、孜々として夕方も暗くなるまで働いている様子があった。
「無智な百姓どものうちにも、やはり少しは、自分の懸命さを分ってくれる者もあるとみえる……」
彼はそこへ、感謝を云いに行った。