후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
四
「いやいや、男のわしでさえ、時には泣きたい思いもする。まして女のそなた、苦しいだろう。……山へ来てからもう四年だ、おまえも今年は二十五じゃろうが」
「ええ、いつの間にか」
「嫁入期もすぎてしまう。ゆるしてくれなあ」
「お父様、鯡でも焼きますから、お酒でもすこし上がって、またいつもの素謡でも」
「あるか」
「ございます」
「じゃあ少し燗けてくれ。……そしてわしの机のうえに積んである絵図面と書類をここへかしてくれ」
拡げると、畳二枚分もあるような大きな図面やら、小図面やら、幾帖も出来ていた。それも書類も、すべてこの中津軽と南津軽との間を横断している五所川原の治水工事に関するものばかりだった。
棟方与右衛門は、それへ見入りながら、頬杖を膝に突いて、苦念していた。――お珠は一人の下男を相手に、小屋の流し元で、氷を割りながら、その父を慰めるために、これも夕餉の菜に心をくだくのだった。
四
表高四万六千石という津軽家の経済は、もう先代出羽守の時に、困窮を極めていたが、当主の代になってからは、まったく行詰っていた。
領土の面積からすれば、佐竹と南部の国境以北、津軽半島だけの広さでも尨大なものだったが、半島の背ぼねには陸奥山脈が横になり、西もまた、山地ばかりで、その間にある津軽平野の何十里というものも、山岳地方から縦横に下りてくる無数