후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
が――ここにただ一つ、これだけは確実に、彼の口から出て、彼が眼の前で、祐筆に書かせ、公然、四海に闡明したことばがある。
それは天正十八年に、彼が、朝鮮国王に与えた書翰で、
予、托胎ノ時ニ当リ
慈母、日輪懐中ニ入ヲ夢ム。
相士ノ曰
日光ノ及ブ所
照臨セザルハ無シト。
壮年必ズ八表ニ仁風ヲ熾ニシ
四海ニ威名ヲ蒙ル者
ソレ何ゾ疑ハン乎。
と、自己紹介をしながら、抱負をのべているのである。
結局、太閤となってからは、彼自身、
「自分は太陽の子である」
と信じて疑わなくなっていたのであろう。
けれど、大空の太陽にも、真暗な泥海時代があったように、地上の太陽の子にも、暗黒時代があったに違いない。
そのころの彼が、どんな身なりをし、どんな生活をして、世の暗黒を彷徨っていたかは、始終彼の祐筆を勤めている大村由己だの松永貞徳の口や筆などからは、到底知るよしもないことである。
なぜならば、松永貞徳だの、大村由己だのという者自身が、上層階級の武家にばかり拠って生活を立てて来たもので、この世にそんなどん底があることすら知らない人たちだからである。
ところが、広い世の中には、誰か真を知っている者がどこかにあるもので、ここに、阿波徳島の蜂須賀彦右衛門家政のお抱え鎧師に、柾木宗一という者があったが、この宗一の母の口から、ふと、