후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
二
取次ぐまでもなく、無用な求めだ。帰らっしゃい、帰らっしゃいっ」
と、何か声高に、いい争っているのだった。
二
「自分は兵法執心の者である。敢えて、勝負ばかりを事としたり、虚名を追ったり、旅銭と称する合力など求めて歩く類の者と、同視されたくないのでいうが――」
と、綾部大機は、柳生の門に立った最初に、まず広言をはらって、
「――音に聞ゆる将軍家流の但馬守どの在宅なれば、一手、衆生のために布教なさると思うて、立合っていただきたい。それがしは北陸の武辺者、綾部大機というて、縁者は佐竹家の物頭役、望みのほか、お目にかかってから、物強いは仕らぬ」
と、重ねて、門番の者へ、来意を述べたのであった。
勿論、門番は取次がない。
「御登城中」
と、断わった。
大機は、然らば待とうという。門番はその無益を諭して、追い返そうと努めた。こういう来訪者は、際限なくあるからである。すると大機は、門番の言葉じりを取って、
「主人の意志を聞いてみぬのに、まるで主人かのような面構えして、追い返そうとは怪しからぬ、是が非でも、但馬どの自身の口から返答を聞きたい。登城とあれば、いずれ夕刻までにはこの門へお帰りがあろう。