일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やぎゅうつきかげしょう

柳生月影抄 名作短編集(二)

吉川 英治

吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면

아오조라 문고

右に血刀と、左の手に、生々しい首を引っ掴んで、岡本半助は、気が狂ったように、畑の中の裸街道を一目散に駈け出していた。げらげらと笑ってゆく声が、茫然と見ていた若い者たちの耳に残った。

「岩公が殺された。岩公が――」

と、村の者が、真っ黒に集まって来た。そして、口をきわめて侍を罵った。

首のない死骸が河原のかまぼこ小屋へ、運ばれた。ここで通夜をしてやろうと、いう者も出て来た。

すると、小屋の中を、掻き廻していた男が大変なものを見つけた。造り酒屋で糟を絞るのに使う真っ黒な麻の袋だ。それに、岩公がきょうまで、頭を下げて稼いだ金が、ほとんど、一文も費ってないように、串にして、いっぱいに詰っていた。

かぞえてみると、ひどいもので、七十四両と若干になっていた。そして、袋のうえには、なるほど、武家奉公もしたらしい見事な書体で、

下頭億万遍一罪消業

と、書いてあった。

その他には、何にもない。

代官所の認可を得て、村では、それから間もなく七十余両の鐚銭で街道安全の橋普請に取りかかった。

×   ×   ×

月が美しかった。

大根の花だの、菜の花だの。

畑の中を提灯がたくさん並んで、江戸の下町へ嫁いでゆくお次の輿がゆられて来た。