후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎゅうつきかげしょう
柳生月影抄 名作短編集(二)
吉川 英治
吉川 英治의 柳生月影抄 名作短編集(二)(やぎゅうつきかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 173,309자 · 352화면
戸外では、野良犬の群れが、さかんに吠えだした。その中で、人間らしい物が――呼び売り屋が――精いっぱいで呶鳴りだした。
「――さあっ、大変じゃっ、見たか、聞いたか、たった今出た瓦版じゃ、瓦版じゃ。大和五条の天誅組が、下火と見えたら又しても乱が興った。平野国臣や、沢主水正、そのほか、京方の志士浪人ばら、生野の銀山に旗挙げしたとある! うっかりしたら江戸へも飛び火じゃぞっ! 詳しいことは読んでお知り――さあっ、瓦版じゃあ、瓦版じゃ」
彦太は、裏の戸をしずかに開けた。
草履が足にさわる。
後ではまだ、すすり泣きが聞えた。彼は、戸の外から、低声でいった。
「もう、泣かなくともいい。俺は、急に先がいそがれて来た。何年かのうちには、鉄砲かついで、西の方から、逢いに来よう、小網町の伯父貴へも、割下水へも、同じようにいっといてくれればいい。……じゃ、お寝み」
閉めると、暁闇の頭上に、星だけが白かった。彦太は、塀をのりこえた。
きゃッん!
野良犬が、彼の脚もとから、横っ跳びに走った。すると、辻から、その犬へ蹴つまずきそうに駈けてきた町役人の提灯が、
「こらっ、呼び売り屋、待てっ。