후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
大きなくさめをして障子をしめると、呟く調子で、
「今でさえ世人は上も下も驕慢になっている。人を見ることあたかも屋上に登って庭の犬か馬を見おろすような感がある。かの乞食が橋の下に草枕して明月を見るような心で国家を見るものは、ますます稀だ」
定助は薄暗い光りに正造の様子をまじまじと見つめつつ、
「この頃は御病気の方はどうですか、例のリウマチス、旅行中に起きませんでしたか」
「なに格別のことはなかった。この五月の議会の頃は、順天堂に入院していて議会に通ったが、やっと一二時間椅子にもたれているのがやっとだった。あそこは小中の篠崎医師がもと勤めていたところで、そんな関係で院長はじめ皆がよくしてくれる。病というやつは損は損だが、わしはかえって病を楽しみとする点がある。一年三百六十五日無病ですごすのも結構は結構だが、こころが外にのみ走って自ら顧る心がうすくなる。わしのような無学者は殊にその弊が多い。たまたま病があって床に就くと、閑日明月を得てこころが大いに広くなる。だからわしは体の病はそれほどでなくても、心の病を癒すために入院することもある。それに病院は都合のよい場合がある。