후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
第四章
正造はさらに被害地の今日の境遇が全く声をだす能わざる惨状であることを繰りかえして、一日の閑をさいて実地を視察してもらいたいと懇望した。こうして聴衆の胸になにものかを植えつけて散会したのは、会場も薄暗くなりかけた五時ごろであった。古河の送った鉱夫も壮士もついに手も足も出ず、何らなすことなくして帰った。
第四章
三月三日の未明、闇空がわずかに薄紙一枚はがしたほどの動きを見せて、寒さがひとしお身に沁む時刻であった。日比谷練兵場(今の公園)にどこからともなく一かたまりずつ黒い人影が集って来ては、いかにも疲れきったようにドタリドタリと枯草の上に体を投げだした。枯草には霜が下りていて尻の下から冷たさが沁みてくる。だが、彼等はそんなことに頓着なく、体を横たえたまま死んだように寝入る者もあれば、黙って背中と背中でよりかかっている者もあった。またなかには震えながら凍った握り飯にかぶりつく者もいた。暗くて顔の見さだめもつかぬが、互に同志として相許している無関心な態度とも見えれば、隣りの者に関心を持つ気力さえ失せている風でもあった。やがて、空がしらしらと明けかかって、顔の輪廓にうっすらと光の流れはじめる頃には、数も七百名ばかりになった。