후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
旧臘同村ほか二カ村の村長から突然書信をもって請願運動に参加したいとの申しこみがあり、はじめてかかる下流に鉱毒の及んでいることを知ったからである。その夜境町の利根川にのぞんだ関根屋に、八俣村長関根亀蔵らがいることをつきとめて会合した。以前は洪水のために稲作が水浸しになっても、籾が発芽して馬の飼料となったのに、近年はまったく発芽もせず水腐りした藁は馬も食わぬ。田の畔の榛木は枯れ、沼の魚は死滅し、藻の類まで枯れてしまったというような訴えを聴いていると、正造の胸には、先日来歩きまわった激甚地のたどってきた径路が、そのまま思い合わされてよそごとでなく、鞭撻に語気を強めずにはいられなかった。しかもこの下流地方は一旦水害を蒙ると水勢の関係で百余日も水がひかぬという特殊事情があった。
七日の昼すぎ正造たちは関宿から乗船して江戸川を下った。人々にならって正造も、うす汚い毛布をひき被って横になったが、やがてむっくり起きると矢立をとり出して何通も手紙を書いた。新年早々筆を手にする余裕もなかったのである。それを見ていた山田が、
「先生はまったく体のやすまる暇がありませんね。