일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면

아오조라 문고

事業のためだということがわかっていながら、その忠告をきかれないというのもおかしいではないか」

それはまだ民権運動の盛んな時分のことである。彼等の共通の先輩であった沼間守一は至って不養生の人で、酒に淫して誰の諌言もきき入れなかった。正造は心配して、あるとき酒を酌み交しながら諄々と忠告した。だが、沼間は頑強に拒けてどうしても耳を貸さない。正造はついに言語をもって論ずべからずと断念して、その場にあった徳利をつかむなり、沼間めがけて叩きつけた。島田は沼間からその話をきいていたので、今それを持ち出したのである。

正造は気に添わぬと一時は感情的にむかッ腹を立てる。だが、やがて静思し反省して己の非をさとれば、恬淡と人の言葉を受け入れるに吝でない。島田もその気質を知っていたから、その日は、そのまま別れて帰った。すると果して四五日して、正造が麹町仲六番町の島田の家へ訪ねてきた。無論断然禁酒したという報告を手土産として、過日の無礼をわびるつもりで閾をまたいだのであった。

年が改って明治三十四年、正造は還暦の年をむかえた。

――元日や、つるのあたまは真赤なり、わがひげ白しこれみよの春