후리가나로 읽는 일본 고전
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
大鹿 卓의 渡良瀬川(わたらせがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 280,528자 · 557화면
手帳の端へ書きとどめた偶詠である。
正月の六日に、正造は横浜にいる原田勘七郎たけ子の夫妻を訪ねて、二日間滞在した。その間に正造はひそかに遺言めいたことをたけ子に託した。たけ子は原田定助の長妹で、嘗つて養女として小中に養われていたこともある。正造は旧臘以来宿痾の脳病が思わしくなく、気力が衰え、なんとなく一二カ月のうちに体に異変がありそうな予感に襲われていたため、おのずから思慮がそこへ赴いたのである。
帰途片瀬の橋本旅館に一泊したが、その八日の夜半に暈をおぼえ、褥中にいても寝返りごとに頭がくらくらした。その状態は一晩中つづいて、旅寝の憂を深めたが、朝になってやや軽微になった。帰京後、戸口茂里の忠告で、千住大橋の千葉という灸点家に診察をうけた。すると右肩が左肩より六分長い。もし八分長くなれば半身危いといわれた。正造はその診断そのものよりも、にわかに横浜へ出かけていった自分の予感に感悟するところがあった。
正造は灸点家の言葉をたけ子へ書き送り、つづいて一月二十日付で次のような後便をしたためた。
「顧れば明治十一年に於て養男女二人を実家に返し、尚一同財産不残を国家のために追払わん事を父に請うて許可を得たるは、予め今日に至る事を明かに計算せしものなり。