후리가나로 읽는 일본 고전
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めいしんとしゅうきょう
迷信と宗教
井上 円了
井上 円了의 迷信と宗教(めいしんとしゅうきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 151,147자 · 298화면
なぜなれば、人には運命に迷うということがある。運命とはなんぞやというに、この世の中には己の利害に関して、意のごとくならざることが多い。なにほど知識が進み、学理が明らかになっても、己の思うとおりに人生の境遇を動かすわけにはゆかぬ。例えば、われわれは苦を避けて楽を得たい、禍を転じて福となしたい、病気、災難を逃れて無病息災でありたいと望んでいるけれども、決して己の力にて望みどおりにすることができない。また、善事をなせばしあわせを得、悪業を犯せば不幸にあうというけれども、これも決してわれわれが期するとおりにゆかぬ。かくのごとく、我意をもって自在に動かすべからざることを運命と名づけている。迷信は知識のほかにかかる運命に迷うより起こってくるというのは、わが身にはなにゆえに病気があるか、わが家にはなにゆえに不幸があるか、己に顧みてなんらの悪事をなせし覚えなきに、不幸、災難が続々起こってくる。これ、なんの原因によるか等の惑いを起こす。これより種々の妄想をえがくのが、たしかに迷信の原因となっている。
教育家は必ず、知識が進み、道理が明らかになれば、迷信はなくなるに相違ないといわんも、いくぶんか迷信が減ずることはできても、全くなくなることは難い。