일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいのいっかんとしてのにほん

世界の一環としての日本

戸坂 潤

戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면

아오조라 문고

2 日本の官僚

(一九三五)

2 日本の官僚

過去数年来の日本に於ける右翼団のテロ行為、満州事件、上海事変、それから北支事件など、所謂非常時は容易に解消しそうにもない。尤も非常時というものは決して自慢になるものではない。この言葉は非常大権などと云って、人民の各種の自由な権利が一時停止になるという大問題を含んでいるということに憲法解釈ではなっているそうだから、国民としては決して之を自慢の種にすべきものではないのである。たといこの非常時のおかげで、軍需インフレーションとか云って軍需工業が盛んになり、一時失業労働者の数が少しは減ったり何かしても、そういう事情に幻惑されて、非常時の延長などを希望する者があったとしたら、何人によらず之ほど国を誤るものはないのである。

処でこの非常時風景を世間では漫然とファシズムという名で呼んでいるが、この名のつけ方は不正確であるばかりではなく根本的な誤謬さえも含んでいる。ただの右翼団体、反動団体、国粋団体などは、それだけではまだファッショ団体とは云うことが出来ない。それは大体、封建主義への復古運動(家族主義などがその良い例だ)であるが、本来のファシズム運動はこういう封建主義を離れても立派に成り立つのである。