후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
従来からの日貨排撃運動から見ても、又中国学生運動から見ても、政権自身の方針とは比較的独立に、人民乃至民衆の自主的な行動として、抗日気運が存在するのである。私は今併し、支那に於ける抗日問題について述べようとするのではない。話の要点は、この抗日運動が単に政府の方針であるとか、ないとかいうだけではなくて、正に民衆のものである、という点にあるのである。
実際、今日中国の政権を左右しているものは、浙江財閥乃至外国資本関係や、封建的軍閥勢力はとに角として、社会現象としては全くこの民衆の世論ともいうべき勢力である。張学良も之なくしてはクーデターを敢行する筈はないし、毛沢東等の勢力も之を活用せずには実在し得ないだろう、と私は遠方から推測する。中国の民衆はとに角、その一部でもが事実上の社会的勢力を形成しているのであって、少なくとも、無組織で半ば直接行動的にせよ、政治的役割を握っている。中国の民衆は政治的な意義を、政治上の自主性を、有っているのだ。
勿論之は少しも不思議なことではない。日本や英米其の他からの直接間接の圧力のおかげで、流石に封建的な軍閥割拠の条件にまだ立っている中国も、一面近代的な都市と交通とのおかげもあって、著しく世論の醸成が可能なのだ。