후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいのいっかんとしてのにほん
世界の一環としての日本
戸坂 潤
戸坂 潤의 世界の一環としての日本(せかいのいっかんとしてのにほん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,338자 · 422화면
資本主義的に全く無邪気であった、幕末乃至維新当時の日本でさえ、世論というものが台頭した。これがその後二十年ばかりの内に、日本に於ける一時的なデモクラシーの形をとって所謂「公論」となったのである。つまりだから、民衆が政治上の自主性を持つことの出来る場合に世論というものが成立し、又は夫が初めて社会的勢力となるというわけである。近代では資本主義の開花期に起こる現象で、徳川の封建制の下には起き得ない現象ではあるが、併し資本主義の開花に際してどのような封建的な残滓があろうとも、世論というものは成立するのだ。民衆というものが自主的な政治勢力となる時はいつもそうだ。逆に世論というものが充分な意味では存在せず、又は存在しても結局に於て無力である場合は、即ち民衆はそれだけ政治的自主性を有たぬ時であることが、証拠立てられる。夫は民衆という観念が政治的に理解されずに、単に大衆文学式や通俗雑誌的にしか理解されない時だ。
こんなことは判り切ったことだ。民衆の政治的役割と世論との必然的な同伴関係など、デモクラシーの観念のABCではないか、というだろう。だがABCかも知れないが、そのABCを忘れる者が多かったとしたならば、益々問題にせざるを得ないではないか。